野菜にはタイプがある 有機野菜は筋肉マッチョな健康体

前回の記事で。
年金制度に例えながら有機栽培とはどんなものかについて説明しました。

有機栽培とはなにか 豊かな生態系を生み出す技

土の上で起きている表面的なところには違いがみられないけど、土のなかも含めてみてみると有機栽培と慣行栽培には大きな差があることがわかります。

今回は。
育てられた野菜が栽培の仕方によってどのように変わるのか。
有機栽培や慣行栽培によってそれぞれどのような野菜が出来上がってくるのか。
堅苦しい話ではなく、野菜を選ぶのが楽しくなるような記事です。
ぜひ最後までご覧ください。

 

同じ日本人でも色々な体型がある

日本人として社会生活を送っていれば当たり前のように感じることですが、
同じ日本人なのにここまで違うのか!
と思うこと、ありませんか?
性格とか才能とか内面ではなく、見た目の違いです。

ちょっと走っただけで呼吸が荒くなってしまうほどぽっちゃり体型の人

思わず見とれてしまうほど洗練された肉体と切れのある動きを見せるスポーツマン

この世を悟り、食欲ないんかい!と言いたくなるくらい細身ながら修行で鍛えて締まった身体の僧侶

これらの違いについてざっくりと言ってしまえば、食生活や運動習慣の違いからこのような差が生まれます。

ぽっちゃり体型の人は・・・

メタボ
とにかく食べます。
食欲にまかせて食べます。
美味しいものがあふれている時代が悪いんだと言わんばかりに食べます。
そして運動しません。
生活に不便を感じなければ問題ないので、あえて運動しません。
脂肪を蓄えておけば寒い冬もへっちゃらだと言いつつ動きません。

スポーツマンは・・・

マッチョ
上を目指します。
昨日より今日、今日より明日。
日々の成長を楽しむかのように身体を鍛えます。
食生活ももちろん気を付けています。
筋肉になるたんぱく質を多めに摂ってみたり、余計な脂肪がつかないように油を使ったメニューを減らすようにします。

僧侶の生き方は特殊です。

僧侶
あまり詳しく知りませんが、自分を痛めつけるかのように生きているように感じられます。
余計な贅肉をもたないように身体を絞っていく修行。
とにかくストイックです。
完全に菜食というわけではないようですが、自然の恵みをいただいているという感謝に溢れた食生活を送ります。

 

体型から分かる栽培方法の違い

ここまで取り上げてきた三者。
ぽっちゃり体型の人。
スポーツマン。
僧侶。

じつは野菜を育てるときの栽培方法の違いを表しています。
農薬や化学肥料を使う慣行栽培。
農薬や化学肥料を使わない有機栽培。
有機栽培のなかでも特に有名な自然栽培。

どのタイプがどの栽培方法を指しているかわかりますか?

ぽっちゃり体型の人は慣行栽培
見た目を大きく立派にすることが第一なので、とにかく多めに肥料をあげます。
肥料がまわりにたくさんあるので、野菜自身は根っこを伸ばして栄養を探し回る必要がなく、その場でじっとしていればブクブクと大きく育つことができます。

スポーツマンは有機栽培
野菜が直接吸収しやすい化学肥料ではなく、微生物が分解してようやく吸収することができる有機肥料を用います。
有機肥料は化学肥料ほど食べやすくないので、野菜はがんばって栄養を得ようとします。
虫や病気にやられないように健康に気をつける必要があるので、根をぐんぐん伸ばしたり微生物や小動物と共存しながら栄養を摂ったりします。
根を伸ばすという行為は、人間でいうところの運動に値します。

僧侶は自然栽培
農薬はもちろん使いませんが、有機栽培で使われている有機肥料すら与えないのが自然栽培。
土がもともと持っている養分だけで育てようとする栽培です。
食事をかなり制限して厳しく育てます。
広く根を張らなければ必要な栄養分を得られないので、野菜は必死に動き回らなければならず、結果的に絞り込まれて洗練された肉体になります。

それぞれの栽培方法を人に例えてみると、その栽培方法がどこを目指しているのかが見えてきます。
どんな野菜が育っていくのかが見えてきます。

これはつまり。
野菜を選びたい、食べたいと考えたときに、自分はどんな栽培で育てられた野菜が欲しいのか。
どこから買ったらいいのか見えてくるということです。

 

自分好みのタイプを選ぶ

あなたはどんな人がタイプですか?
ぽっちゃりした人?
マッチョなスポーツマン?
それとも僧侶?

え?
もっと普通の選択肢はないのかって?
ごく普通の体型はおそらく・・・
優良な慣行栽培
もしくは減農薬栽培
が該当するでしょうね。
小太りでも気にならなければ、農薬や化学肥料を使っている野菜でなにも問題はありません。
やっぱり筋肉質でマッチョな感じが好きだわ~
という方には、有機栽培の野菜がいいでしょうね。
鍛えこまれているのはもちろん、ちょっとマゾなくらいストイックな人が好みであれば、自然栽培野菜を選んでみてはいかがでしょうか。

優しい人がいいなあ
とか、
やっぱイケメンでしょ
とか
ぐいぐい引っ張ってくれる人が好き
とか、顔とか性格は関係ありませんのであしからず。

 

参考になりましたら幸いです。

 

 

関連記事