有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その4 鮮度
どこで買うべきかシリーズも4回目になりました。
ちょっとだれてきましたね。
前回までの記事
有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その1
有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その2 安全性
有機野菜や無農薬野菜はどこで買うべきか その3 価格
今回は鮮度、新鮮かどうかについてです。
ここでいう鮮度というのは
野菜が消費者に、食べる人のところに届くまでの日数、時間経過における鮮度
という意味です。
これについては無農薬うんぬんの話はまったく関係がありません。
どんな栽培をしていようが新鮮かどうかを決める要素は、ほとんどが流通の問題であることは疑いようがありません。
その3でも少し書いたように、一般的な流通の経路は
生産者(農家)→出荷団体(農協など)→卸売市場→小売業者(スーパーなど)→消費者
なので、生産者から消費者まで中継地が間に入れば入るほど、輸送時間が延びてしまい、鮮度はどんどん落ちていきます。
よくいわれる皮肉話ですが、愛知県に住んでいる人が全国展開している宅配業者(例えばらでぃっしゅぼーや)に詰め合わせボックスを購入したとき、愛知県で収穫したキャベツがいったん関東の集荷場に運ばれて、そこでいろんな野菜と一緒に箱詰めされて、また愛知県に戻ってくる、という話があります。
規模が大きい宅配業者から買うのは、食べる側からするとみんなが買ってるんだから安心だという気持ちがあります。
けれども規模が大きくなるとさまざまなところ歪みがでて犠牲にしなければいけないこともでてくるというわけです。
とはいえ。
野菜を収穫した直後から保冷できるような体制を整えたり、複数の出荷団体が物流網を共有するなど、さまざまな改善は行われているようですのでひと昔まえに比べれば輸送時間や鮮度保持技術は格段に上がったのではないかと思います。
では表の○×評価について。
地元で採れたものを地元で消費する、地産地消がやはり新鮮さを担保する一番の方法だろうと思うので、地元の朝採れ野菜を並べることができる直売所や朝市は最強◎でしょう。
農家から直接購入する場合もこれに近いものがありますが、地元を農家自身が回って直接家庭へ届けるような当日着便なら◎、業者発送で翌日届くようなら○という感じでしょうか。
そのほかは横並びで△にしてあります。
新鮮さは野菜の味にかなり大きく影響してくるので、新鮮なうちに野菜が食卓へ上がるというのは非常に重要なことです。
もしかしたら栽培うんぬんによる味への影響よりも大きいかもしれません。
美味しいからという理由で有機野菜、無農薬野菜を購入している場合は、収穫してから自宅に届くまでの鮮度保持がどこまでされているのか少し気にしてみてはいかがでしょうか。