タアサイ

インパクトが強いだけのネタ野菜ではない

どうもこんにちはタアサイです。ターサイとかターツァイとか、微妙に表記がブレたりしますがどう呼んでもらっても大丈夫です。中国が原産の野菜なので和製中国語だと思ってもらえればいいのかなと。
赤ちゃんをベビーと言ったりベイビーと言ったりするのと同じですね。

提供:写真AC

さて、そんな私は見た目のインパクトが強烈です。小松菜やチンゲンサイは親戚のような近い仲間ですけど、彼らはシュッとしてスマートな姿をしてますよね。もっともド派手にキメて自己主張が激しいのが私です。なにせ人の顔よりも大きく葉を広げちゃってますから。

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ちなみに夏と冬では姿が違うんですよ。暑い季節は小松菜のように上へ上へ葉を伸ばしていくけど、寒い冬は地面に這うように葉を広げます。その姿から「つぶれた」「ぺしゃんこ」を意味する「塌(ター)」の字が当てられてるんですよ。「塌菜(ターサイ)」って。なんだかなー。

栄養価は期待できる

タアサイの栄養成分は小松菜や青梗菜とよく似ています。ビタミンA、ビタミンC、カリウム、カルシウムがしっかり含まれてるので感染症の流行りやすい冬にぴったりの野菜。だってビタミン類は免疫力の維持に欠かせない栄養素ですから。

カリウムは余分なナトリウムを排出してくれる働きがあり、むくみが気になる方や血圧が気になる方は摂りたい栄養素のひとつ。不足しがちなカルシウムの補給にも一役かいますよ。

東西でかなりの偏りが

主に東日本で生産されていて、西日本ではほとんど生産されてません。農林水産省の「平成30年 地域特産野菜生産状況調査」によると、全国の収穫量554tに対し、西日本の生産量はたったの8t。というか静岡県が約半分の量を生産してますからね、偏りすぎ。

西日本地域では見かけることが少ないでしょうから、見かけたらぜひ手に取ってみてください。

食べ方

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小松菜やチンゲンサイに近い野菜とはいえ、見た目の違いだけが自己主張ではありません。味にもしっかり特徴が出てます。
クセがなく、シャキシャキとして甘みがあり、中華風の味付けだけでなく和風でも相性抜群。炒め物にするときは下茹でしなくても、そのまま使えるので時短にもなります。炒め物、和え物、スープなどにして食べるのがおすすめで、豚肉やエビ、卵などと合わせると超ウマイ。

タアサイの旬は冬。ぜひご賞味を。

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